【ニュース】 マーケット情報(5月)

5月、世界の株式市場は、インフレ懸念の高まりによって投資家心理と消費者心理が抑えられる一方で、好調な企業収益と強い景気指標に支えられ、プラス/マイナス混合の動きとなった。米国NASDAQ指数は極めて好調な企業収益を背景に大きく上昇し、日経平均は強いGDP数値に反応して上昇した。ドイツのDAX指数は、期待外れの小売販売と鉱工業生産にも関わらず、前月比プラスで月末を迎えた。


債券市場と短期金融市場は、エネルギー価格と食料品価格の上昇を背景に世界中の金融政策当局がインフレ抑止対策を積極化したため、前月比マイナスで月末を迎えた。通貨市場では、中央銀行が引き続きインフレ抑止と同時に景気刺激対策を考慮したことで、米ドルとユーロが2ヶ月連続でほぼ横ばいの状態となった。


世界のエネルギー市場は、米国での需要減少の兆候と米国FRBによる景気減速予測にも関わらず在庫量が事前予想を超える減少を示したため、上昇トレンドを続けた。貴金属市場では、インフレヘッジとしての効果が再認識された金と銀の価格が若干の上昇を示した。ニッケルや鉛をはじめとする卑金属は、工業生産の落ち込みによる需要減少で在庫が増加したため、価格が大きく下落した。


穀物市場では、収穫予想量の増加を背景に小麦先物が3ヶ月連続で下落したが、大豆先物は植栽地域での天候不良(作付けの遅れ)を背景に上昇した。砂糖先物はブラジル産の記録的な収穫量予想で急落した。